2021.8.29

テーマ「神の僕(しもべ)の道」

聖書 第二 コリント6章1〜10節

 

 

 8月最後の聖日を迎えました。8カ月間守られたこと、そして猛暑の夏を守られたことを感謝いたしましょう。

 

 第二コリント6章は、伝道者パウロの

苦労の多い伝道者生活の証と言うより、彼が最も大切に考えた伝道者スピリットを語っています。もし別にタイトルをつけるとすれば「キリストの愛をもって」と言うことができるでしょう。

 「神と共に働く者」、「神の僕として」と言う言葉が彼の心をよく表しています。5章の終わりでは「キリストの使者」と言っています。彼がどんなにユダヤ教の学者であっても、また政治家として頭角を現していたとしても、どんなに弁舌爽やかな指導者だとしても、回心してクリスチャンになって以来、キリストの僕なのです。どれほど多くの教会を建て上げ、多くの弟子を育てたとしても、彼は神のために働く奴隷なのです。彼が模範とし続けていたお方はイエス・キリストであったのです。

 

1)神の僕の戦い(10項)(3-5)

 ①極度の忍苦②患難③危機(困窮)④行き詰まり⑤鞭打ち⑥入獄⑦騒乱⑧労苦⑨徹夜⑩飢餓  一つ一つについて使徒行伝には彼の戦いが記録されています。

 

2)  戦いの武器(6-7)

 ①真実と②知識と③寛容と④慈愛と⑤聖霊と⑥偽りのない愛と⑦真理の言葉と⑧神の力とにより⑨左右に持っている義の武器(信仰と神の言)により。彼が自分の力により頼まず、祈りによって聖霊の力をいただき、あくまでも聖書の言葉を解き明かして困難を乗り越えようとしたことがわかります。

 

3)神の僕の心得(8)

 ①褒められても②謗られても③悪評を受けても④好評を博しても 神の僕として自分を表している。

 坦々として御言葉の真理を宣べ伝える伝道者の心が伝わってきます。

 

4)神の僕の誇りと確信(8-9)

 ①人を惑わしているようであるが、しかも真実であり②人に知られていないようであるが、認められ③死にかかっているようであるが、見よ、生きており④懲らしめられているようであるが、殺されず⑤悲しんでいるようであるが、常に喜んでおり⑥貧しいようであるが、多くの人を富ませ⑦何も持たないようであるが、すべてのものを持っている。

 

 パウロのこのようなスピリットは、イエス・キリストのお姿から来ています。「キリストは、己を低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であられた」。(ピリピ2: 7、8)

 

 現代においても人間関係を修復し、和解し、神に喜ばれる教会を作るためには、祈りと御言葉と忍耐力が求められていますね。キリストの愛をもって働くと言う事は実に深い信仰を求められているのです。

 

 ご聖霊がこの御言葉の深い意味を体験させて下さいますようにお祈りしています。これから始まる9月も御言葉の恵みによって前進されますようにお祈りしています。

小田 彰