2024.3.31

「恐れることはない」

マタイ 28章1〜10節、マルコ 16章1〜8節

 

 

イースターおめでとうございます。

今年のイースターメッセージは「恐れるな」です。キリスト誕生の時に、ベツレヘムの天使たちは羊飼いたちに、「恐れるな」と言いました。実は人類の歴史上、最も素晴らしい出来事であったのに、私たちは恐れたのです。

復活物語において、マタイは「恐れ」を強調し、マルコは「驚き」の様子を語り、ルカとヨハネは「なぜ」という疑問を投げかけています。

 

このみ使いは、女たちに向かって言った、「恐れる事は無い。あなた方が十字架におかかりになったイエスを探している事は私にはわかっているが、もうここにはおられない。かねて言われた通りに甦られたのである。」(マタイ28: 5、6) 

 

「恐れ」は、

①未体験の出来事との遭遇において

②正しいと思ってきたことに対する迫害を恐れて

③これから未来に起こり得る恐怖を予測して

心の内に湧き上がってくるものです。それは不信仰と無知の結果です。

 

「恐れるな」、なぜなら、

①それは約束の成就だから

②それは良い知らせであるから

③主が死に対して勝利されたから

実に素晴らしいことなのです。

 

「私は甦りであり、命である。」(ヨハネ11:25)この御言葉は、イエス・キリストの福音の中心が「復活」と「永遠の命」であることを語っています。

 

するとイエスは彼らに出会って、「平安あれ」と言われたので、彼らは近寄り、イエスのみ足を抱いて拝した。(28:9)

 

御使いの「恐れるな」に対して、イエス様は「平安あれshalom」と言われました。私たちが復活の事実を心に受け止めた瞬間、神の平安が私たちの内に与えられます。この神の平安こそ、クリスチャンに与えられる究極的な賜物です。

 

劇的な復活のドラマは、弟子たちの恐怖によって、不安のどん底に陥れられましたが、彼らに信仰が回復した時、喜びに変わり、命がけの宣教の力となったのです。

 

今、世界に起こっている恐ろしい出来事についても、私たちは神の平安をいただき、恐れることなく、怖じ惑うことなく祈っていくことができます。

 

ですから、イースターおめでとうございます。もはや恐れではなく、平安が与えられていることを主に感謝しましょう。ハレルヤ! 

小田 彰